明けて翌日。気合を入れてまだ夜中ってくらいの時間に起きだして支度をしていると、外からカラ類のさえずりが聞こえてきました。こんな時間に?と不思議に思いふすまを開けて外を見てみるとも、まだ3時を過ぎたばかりだというのにもう外は薄ら明るくなっていました。さすが北海道。
4時前に現地に着きますが天気は生憎の曇り空。
でもコヨシキリの声が昨日にも増して賑やかです。
ソシテ今日もノビさん。
ホバりながら囀っているのもいたりして、ほんとにいっぱい居ます。
あちこちから聞こえてくる囀りも涼やかで、夏の北海道だなあ、って気分になりますねえ。
そんな中歩いていくと、こんな時間なのに長玉を構えた先客が・・・山犬さんとの出会いでした。なんとも和む雰囲気の方で、今回の滞在では2日間とってもお世話になりました。
山犬さんのお話だとシマアオジ、声は聞こえるけれどまだ姿は見えないとのこと。近くの木に飛んできたヒガラなど撮影しつつ、そこでしばらくおしゃべりしながら待たせていただきました。
よくシマアオジが止まるというブッシュの上にはホオアカとノビが陣取っています。
今までと違う囀りにもしや!?と思ったらビンズイでした。
そこへスコープを持った地元っぽいおじさんがやってきて、いい所にノゴマが止まっていたよ、と教えてくれました!シマアオジがダメでもこの時期の北海道、ノゴマくらいはいっぱいいるんだろうと思っていたのにまだ一度もその姿を見れていなかったのでもう大興奮。おじさんは親切にもノゴマのいたポイントまで案内してくれました。
ポイントに着くとちょっと離れた木の上に鳥影発見!ファインダーに入れてみると真っ赤な喉が浮かび上がりました!やった~人生初ノゴマ!
この親切なおじさんはSさん。地元の方だとばっかり思っていたのですが実は浜松の方で、車で東北から北海道をずっと周っていらっしゃるんだとか。うらやましい・・・
Sさんが「泊まっている所の近くにアカエリカイツブリが居るよ」と教えてくれたので後で時間が有ったら行ってみる事にします。Sさんのおかげでノゴマも撮れてちょっと肩の荷が降りました。ありがとうございます~(^^)
空の雲もだんだん晴れてきて時折青空がのぞき始めました。ノゴマのポイントでは前日シマアオジも出たそうなので2匹目のドジョウを期待してしばらくそこで待機してみることにします。
するとズビーヤク ズビーヤクという声と共にオオジシギが飛び始めました。
草むらの中に中型の鳥が飛び込んだのでチェックしてみるとカッコウです。
しばらくして山犬さんも合流し一緒にノビなど撮りながら、シマアオジの声を教えてもらったりツメナガセキレイのポイントを教えてもらったり。
そうこうしているうちに大型の猛禽が飛びはじめました。お~オジロワシだ!知床じゃウジャッといてあまりありがた味がなかったけれど、ここのは精悍な感じでかっこいいですねえ。
しかしシマアオジ、出てきませんなあ・・・まあそんなに簡単に会えるとは思っていなかったけど。
そろそろ時間切れも迫ってきました。朝ごはんくらいひーこと一緒に食べないと、次回からの旅に差し障るといけませんからね。
それじゃそろそろ、という所で遠くに変な鳥が飛んでいるのを発見。尾っぽが長くてクジャクみたいなのですが、ゆったりと飛び続けてゆきます。なんだか鳳凰みたいな神々しさがあります。なんだろう?北海道の原野だからあんな神秘的な鳥もいるのかな?と思いつつ撮影し画像チェックしたら・・・オジロワシが藁束を掴んで飛んでいく所でした。
あんなでっかい抵抗の大きそうなもの掴んで飛べるなんてさすがオジロワシ。
このあと最後にノビを撮って、山犬さんとはまた明日の再会を約束して宿に戻ったのでした。
しかし結局シマアオジには会えなかったなあ。やはりかなりハードターゲットみたいです。
ツメナガはあとで山犬さんの教えてくれた所に行ってみるとして、ノゴマももうちょっと大きく撮りたいよなあ。まだまだ課題は山積だ~