南部最終日の朝はアマミヤマシギの居残りでも居ないかと暗いうちに宿を出発。空にはまだ月がくっきりと浮かんでいました。
しかし期待に反してなにも現れないまま、朝日が昇るころ展望台まで到着。
アカ様の声がそこここから聞こえて来ます。どこかに止まっていないか気をつけながらとゆっくり車を走らせますが、今朝は全然鳥の姿は見えません。せっかく天気はよくなったって言うのにねえ。
こりゃ鳥は明日の朝の北部にかけるしかないか・・・と少々がっかりしつつ展望台付近の道を行ったり来たりしていると、道路際の谷底から「キャラキャラキャラ」とアカヒゲの声が聞こえたような気がしました。
念のため車を止め降りてみると、それらしき警戒音が聞こえてきます。こんな茂みの中じゃ姿を見るのは無理そうだけど、このまま走っていても何も撮れそうにないのでしばらくここで粘ってみる事にして三脚にレンズをセット。周囲ではアマミヤマガラとメジロの群れが賑やかに餌をついばんでいました。
かなり近くからアカ様の声も聞こえたりしましたが、どうせ近寄ったら逃げてしまうだろうと思い、ここはアカヒゲ一本に絞る事にします。
そして崖下の薮に目を凝らす事数十分、葉っぱが動くのが目に入りました!あれはもしや!?とその動きを見失わないように追っていくと・・・
やっとの事で葉っぱの隙間から、真っ赤なアカヒゲの姿がちょっとだけ見えました!
やった~ホントウじゃないアカヒゲ初ゲット。今年生まれの若みたいですが、ホントウアカヒゲと違ってわき腹がちゃんと黒いです。でも葉っぱかぶりが~
ここら辺を縄張りにしているらしきアカヒゲ若、この後も時折囀りを交えつつビンビン威嚇音を立てながら動き回っているので次のチャンスを待つ事にします。
すると遠くの木にアオバトが飛んできて、どんぐりのような実を啄ばみ始めました。
ここに生えている木は鳥の好きな実が生っているみたいで、オーストンオオアカゲラもやってきました。ここは当たり場所だったみたいです。
しかしアカヒゲには苦戦します。何度か見えるところに出てきてくれたのですが、ファインダーに入れる間もなく移動してしまい、落ち着きないったらありゃしません。そのうちもう1羽オスが現れ、囀りと警戒音を交えながら激しい追いかけっこを始めました。こうなると姿が見えるタイミングは増えますが、動きはますます激しくなり目で追うのがやっと。
やがてこの決着が付いて一息ついたところでアカヒゲ若はちょっと開けた所で一息入れてくれました。そこを何とかゲット!綺麗な赤じゃ~
と、まともに姿を見れたのは2チャンスだけ、これでこの日の朝撮りは時間切れ終了となりました。
最初はどうなるかと思いましたが、全然期待していなかった初撮りの普通のアカヒゲがゲットちょっとうれしかったです。あとはアカ様は諦めるとして、ルリカケスは何とかしたいなあ・・・北部にかけましょう。